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アンカー 10

同行三人
​~地域に溶け込む~

​           矢野蒼依

同行二人とは
お遍路を始めると、様々なところで目にする言葉「同行二人」。菅笠や白衣にもこの言葉は書かれている。
この言葉の意味は、お遍路がお大師さまと二人ずれという意味である。遍路では一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを受けているとされている。そして、遍路で使われる杖には弘法大使が宿るとされている。だからこそ昔の人はそれを信じながら険しい山道でもさみしい道のりでも歩きいた。ここには弘法大師ほの限りない信頼が見える。
同行二人には、巡礼やお遍路さんだけでなく、自分の人生を共に歩んでくれる人がいることの重要性を示しているように感じられる。そこで今回、私とお大使さまに加え、もう1つ人の優しさに触れられる場所、自分の息抜きになるような空間を提供してくれる人たちを三人目と見立てて、同行三人という新たな言葉をつくり、それに見合ったコミュニティー施設をつくる。

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